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バングラデシュ人はプライドが高い?雇うなら「まず1人」がいい理由

「バングラデシュ人を雇ってみたいが、きつい仕事を嫌がられないだろうか」「どうせなら複数人まとめて採用したほうが、本人たちも心強いのでは?」——検討を始めた方がよく考えることだと思います。

先に結論を言います。バングラデシュ人は、プライドが高い人が多いです。ただしそれは欠点ではなく、正体を知っていれば強い味方になります。そして意外かもしれませんが、わが家の観察では「まとめて複数人」より「まず1人」のほうがうまくいく場合があります。

私はバングラデシュ人の夫と30年以上暮らし、夫と一緒に在日バングラデシュ人のコミュニティにも参加してきました。そこで見てきた実感をお話しします。

目次

プライドの高さの正体は「名誉を重んじる文化」

夫のコミュニティの集まりに行くと、必ずと言っていいほど始まるのが「自慢話」です。誰の仕事が立派か、誰の子どもが優秀か、誰が家族にいくら仕送りしているか。正直に言うと、私は何度も辟易してきました。

でも長く付き合ってわかったのは、これは単なる見栄っ張りではないということです。バングラデシュでは「家族やコミュニティに誇れる自分であること」が、人の価値の中心にあります。彼らは自分のためだけでなく、母国の家族の名誉を背負って働いています。プライドの高さは、家族への責任感の裏返しなのです。

きつい仕事は嫌がる?——問題は仕事の中身より「誰に見られるか」

では、日本人が敬遠しがちな、きつい仕事・汚れる仕事を彼らは嫌がるのでしょうか。わが家の周りを見てきた実感では、答えはこうです。

仕事そのものは、頑張れる。ただし「同胞に知られなければ」。

彼らにとって問題なのは仕事の内容ではなく、「その仕事をしていることが、コミュニティの中で知られること」です。1人で黙々と働く分には、しっかり稼いで家族に仕送りできる仕事は立派な仕事です。ところが、同じ職場に同胞がいると話が変わってきます。

複数採用が逆効果になることがある理由

「外国人は複数まとめて採用したほうが、お互い支え合えて安心」——これは外国人雇用の世界でよく言われる定説で、間違いではありません。

ただ、バングラデシュ人に関しては、逆に働く場合があると感じています。同じ職場に同胞が複数いると:

  • お互いの仕事内容や待遇が、コミュニティ全体に伝わる
  • 「どちらが上か」という体面の張り合いが生まれることがある
  • 人前で注意された・格下に扱われた、が不満や退職の引き金になりやすい

特に「人に見られたくない仕事」を任せる場合、同胞の目があることで、1人ならば頑張れたはずの仕事が続かなくなる——そういうことが起こり得ます。

だから「まず1人」。ただし孤独対策とセットで

以上を踏まえて、初めての受け入れなら「まず1人」から始めることをおすすめします。ただし、1人採用には1人採用の弱点があります。孤独です。そこで、次の2つをセットにしてください。

  • 社内に「ゆっくりした日本語で気にかける担当者」を1人決める
  • 社外のつながり(近くのモスクや同郷のコミュニティ)を本人が持てるように配慮する

幸い、今の若い人たちはSNSで母国の家族と毎日つながっています。「職場に同胞がいない=孤立」だった時代とは違います。職場の外に居場所があれば、職場では1人でも大丈夫、というのが私の実感です。

なお、これはわが家とその周辺を見てきた一個人の観察で、当然ながら本人の性格にもよります。複数採用でうまくいっている会社もあります。複数入れる場合は「待遇や役割の差が体面の張り合いにならない配慮を」と読み替えてください。

プライドを味方につける3つのコツ

最後に、プライドの高さを「扱いにくさ」ではなく「戦力」に変えるコツを3つ。

  1. 褒めるのは人前で、注意するのは1対1で。 人前で叱られることは、日本人が感じる何倍もこたえます
  2. 小さくても「役割」や「肩書」を与える。 「◯◯担当」と呼ばれるだけで、家族に誇れる仕事になります
  3. 家族の話を聞く。 「ご両親はお元気?」の一言が、彼らの一番大切なものへの敬意になります

プライドが高いということは、裏を返せば「認められれば、それに応えようとする」ということでもあります。

まとめ

  • プライドの高さの正体は、家族とコミュニティの名誉を背負っていること
  • きつい仕事が続くかどうかは「内容」より「同胞に見られるか」で決まる面がある
  • 初めての受け入れは「まず1人+孤独対策のセット」がおすすめ

次の一歩として、受け入れにかかる費用が気になる方は「受け入れ費用の全体像」の記事へ(公開後にリンクしますね)。

※本記事は一個人の体験に基づく内容です。在留資格などの個別のお手続きは、行政書士等の専門家にご相談ください。

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